ギルバート・キース・チェスタトン
エドガー・アラン・ポオの古典的傑作「盗まれた手紙(The Purloined Letter)」(1845)を原文で読み直した。前回の投稿でチェスタトンの『ブラウン神父の無心』とこの作品の関係に触れたが、改めて今回、ポオの再読を踏まえて両者の関係を明示化したい(し…
この記事は先日投稿した、チェスタトン『ブラウン神父の無心』に関する記事の補足である。可能であればそちらを先にお読みいただきたい。この記事の内容は、(1)前回触れた、本作における「隠すこと」及び「見えないこと」に関するトリックの内実をより明…
思うところあり、ギルバート・キース・チェスタトンの『ブラウン神父の無心』(1911)を(何度目か分からないが)読み返した。ここでは三つの作品を中心に、この探偵小説史上屈指の名短編集について少し論じてみたい。 それら三作品とは、「折れた剣の招牌」…