今回は久々にエラリー・クイーンの作品を取り上げる。ライツヴィルものの第二作、『フォックス家の殺人』(1945)である。以前『災厄の町』から『盤面の敵』に至る後期クイーンに関する論文を書いたとき、この作品については扱いにやや困り、検討しなかった…
九月の頭にフランス北部の街、アラス(Arras)に行ってきた。ここは対ナチス・レジスタンス活動の最中に捕まった哲学者、ジャン・カヴァイエス(Jean Cavaillès, 1903-1944)が亡くなった場所である。自分の研究している哲学者の足跡を辿ること(フランス語…
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