これまでアガサ・クリスティーの諸作品を、「叙述」面に主にフォーカスして分析してきた。叙述や記述がこの作家の大きな特徴である以上、こうしたアプローチは間違ってはいまい。だが、そろそろクリスティー作品における「トリック」について検討してみたい…
2023年最初に取り上げる作品は、アガサ・クリスティーの『書斎の死体』(1942)である。本作を幾つかの先行作品と比較・検討する作業は興味深いものと思われるが、本記事ではまず簡単に、この秀作の特筆すべき点を取り上げておきたい。 参照するのはクリステ…
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