エラリイ・クイーンの『ダブル・ダブル』(1950)を再読した。この作品の「見立て殺人」(ここでは数え歌殺人)について少し書いておきたい(最初は細かい話となる)。同作の引用は青田勝訳(ハヤカワ文庫)による。 (1)まず探偵小説の「記述」に関するあ…
エラリイ・クイーンの『九尾の猫』(1949)を越前敏弥氏の訳(ハヤカワ文庫、2015年)で読み直した。ここでは、おそらくはあまり指摘されているとは思えない、クイーン作品群における本作独自の位置を取り出してみたい。この傑作と言って良いだろう探偵小説…
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