今回取り上げるのは、アガサ・クリスティーの『ゼロ時間へ』(1944)である。この作家の最高傑作の一つである。この作品を、日本の探偵小説界で長らく議論されてきた「後期クイーン的問題」を念頭において読み直してみると、実にラディカルな探偵小説である…
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