Superposition de la philosophie et de ...

中村大介による哲学と他のものを「重ね合わせ」ていくブログ。目下は探偵小説の話題が中心になります。

【目次】フェリエール『カヴァイエス:戦中の哲学者』要約

  実姉ガブリエル・フェリエールによる数理哲学者カヴァイエスの評伝『ジャン・カヴァイエス ― 戦中の哲学者 1903-1944』の要約をこれまで連載してきた。昨日の第17回が最後の投稿である。これまでの投稿だけでは著作の全体が見えにくいため、各記事に飛べるようリンクを貼った、いわば「目次」のようなものを作成した。役立てていただければと思う。

ガブリエル・フェリエール『ジャン・カヴァイエス ― 戦中の哲学者 1903-1944』

原著:Gabrielle Ferrières, Jean Cavaillès. Un philosophe dans la guerre 1903-1944 [1950], Paris, Félin, 2003.

 

  • 第1章 幼年期(Enfance)
    …家系と簡単な生い立ち(次の第2章と同一記事)。
  • 第2章 青年期(Adolescence)
    …ルイ・ル・グラン校での学び、初めてのドイツ旅行。
  • 第3章 エコル・ノルマル(École normale)
    ブレイエの講義への出席、学内の宗教活動。
  • 第4章 兵役(Service militaire)前半後半
    …博士論文の主題の決定、フッサール及びハイデガーとの出会い。
  • 第5章 ロックフェラー奨学金(Bourse Rockefeller)前半後半
    …ドイツ留学編。フレンケル宛書簡、ハイデガーの講義、フッサールとの会見。
  • 第6章 四年間の孤独な作業(Quatre ans de travail solitaire)
    …博士論文の執筆、音楽について、プラハ国際会議。
  • 第7章 仕事の完成(L'œuvre s'achève)
    …数学者とのセミネール、ロトマン宛書簡、ゲンツェンとの対話。
  • 第8章 教育(Enseignement)
    …博士論文口頭審査、ブルバキとの交流、数学者との討議。
  • 第9章 戦争(La guerre)
    …従軍、逮捕、脱走。
  • 第10章 レジスタンスと虜囚(Résistance et captivité)前半後半
    …南部解放の立ち上げ、ブランシュヴィック宛書簡、虜囚中の哲学書執筆。
  • 第11章 脱走と闘争(Évasion et lutte)
    …収容所からの脱走、抵抗運動の拡大、著作の脱稿。
  • 第12章 ロンドンでの任務(Mission à Londres)前半後半
    …自由フランスとの接触、活動の過激化、パリでの姉との対話。
  • 第13章 監獄にて(En prison)
    …ドイツ警察による逮捕、夜と霧。
  • 第14章 「己の名を言おうとさえしなかった死」(« Cette mort qui n'ose même pas dire son nom »)
    …フランス解放後、アラスにて。